入試問題が変わると、学力が上がるのか。(その4)
子供たちの学力の伸長において決定的な意味を持つのは、なんと言っても「基礎学力」だと思う。基礎数学や基礎物理のことではない。小学校で身につけておくべき基礎学力のことだ。残念ながら、小学校の◎(20%)○(70%)×△(10%)、「よくできる」「できる」「がんばろう」では正しく評価されていない可能性が高い。多くの取りこぼしがあるにも関わらず、何の対策も打たれずに中学に上がっていく。現実に、成績がいいと評される子でも?の要素をたくさん持っている。教える者は、いつも子どもたちの基礎学力を疑ってみなければならない。三角関数の公式よりも先に、比や分数の機能・単位円の考え方を教える方が、多くの子には有効であることが多い。
もちろん、一部の子どもたちは、そうした不具合のある基礎力を、受験勉強の中で、自ら補完していくこともできるだろうが。
基礎力のある子を奪い合うのが中学受験であるとするなら、先に見た1993年当時の日比谷高校(都立入試は低倍率で瀕死の状態だった)の惨状は、中学受験ブームがもたらしたものだった。
2014年2/24実施:都立青山高校:英語入試問題を見た。
東大の英語に似ていると思った。
以下、両者の設問部分を切り出してみた。


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