英作文、副詞の位置 その2
例文から、「副詞の位置」とそのルールを探ろうという試みの第二回です。
例文は、「ロイヤル英文法」、「実践ロイヤル英文法」
「Longman Dictionary of Contemporary English (4th)」
「MacMillan English Dictionary 」から拝借しました。
今回は、
「動詞を修飾する副詞」の中の「程度を表す副詞」について
以下が、頻繁に使われる程度の副詞です。
absolutely, completelyまったく greatly非常にalmost ほとんど quiteなかなか
slightlyわずかに hardlyほとんどないcertainly, surely, definitely確かに(文修飾)
例文です。
◆ふつうの能動態:いずれも可
彼は少し左を向いた。
He turned slightly to the left. 動詞の後ろ
He slightly turned to the left. 動詞の前
He turned to the left slightly. 文末
これを見ると、位置なんてどこでも良さそうですが、決してそうではありません。
I told him to go out of the room.(私は彼に部屋から出て行くように言った)
この文に、quicklyを加えてみます。すると、下のような3つの文ができます
① I quickly told him to go out of the room.
② I told him to go out of the room quickly.
③ I told him quickly to go out of the room.
① 私は彼に部屋から出て行くようにすぐに言った。
② 私は彼にすぐに部屋から出て行くように言った。
③ ①②の区別ができない
そんなわけで、副詞の位置決めは要注意なのです。
例文を続けます。
◆受け身
I was completely neglected. (私は完全に無視された)
I was almost frozen to death.(私はもう少しで凍死するところだった)
:notの位置でいいようです。
◆助動詞
I can quite agree with it. (異議ありません)
:notの位置でいいようです。
◆否定
He hardly knows the people he works with.
(彼は一緒に働いている人たちをほとんど知らない)
:notの位置(動詞の前)でいいようです。
ただし、hardlyを前に出すと、Hardly does he know the people ~.となる。
おまけ
◇実は、文全体を修飾する副詞
Certainly it has rained. 文頭です。(確かに雨が降った)
I certainly never expected to be a writer. notの位置(動詞の前)もありました。
(作家になろうとは夢にも思っていなかったのは確かだ)
どうですか、いろいろあってたいへんですが、少しは見えてきましたか。
つづく
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