高3英文購読演習:the learning strategies 効果的な学習法


《題名》Everything You Thought You Knew About Learning Is Wrong

You thought you knew everything about learning.から、
everything を前に出して
everything you thought you knew aboutlearning
これに
V+C= is wrongを加えて
Everything( ) is wrong.の完成。

あなたが学習(効果的な学習)について知っていると思っていたことはすべて間違っている。

筆者: Garth Sundem, WIRED
引用元:  http://wired.jp/2012/02/17/everything-about-learning/
訳: ガリレオ 高橋朋子/合原弘子(青い文字)

残念なことに、本から知識を吸収するやり方は効果的な学習戦略とはいえないようだ。

授業を聞きながらノートをとる。ひとつのテーマを集中して勉強する。一貫して学べる環境に身を置く。これらは「効果的な学習方法」の正反対にある。

筆者は先ごろ、著名な心理学教授で、カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)学習・忘却研究所(Learning and Forgetting Lab)の責任者であるロバート・ビョークにインタヴューする機会を得た。

そのインタヴューによると、「効果的な学習方法」だと筆者が今まで考えていたものは、すべて間違っていたようだ。

「人は何かを”固まり”で学習しようとする」とビョーク氏は言う。「つまり、まずはひとつをマスターしてから次へ行く、という方式だ」

その代わりにビョーク氏が勧めるのがインターリーブ(interleaving:交互配置、挟み込み)だ。例えばテニスなら、サーブを1時間練習するのではなく、バックハンドやボレー、オーバーヘッド・スマッシュ、フットワークなど幅広い技能を混ぜて練習することだ。

1度の集中練習によってサーブの能力を大幅に向上させるのと違い、インターリーブは、多くのスキルをほとんど気づかない程度に向上させる。しかし、やがてこれらの小さな向上が積み重なっていくと、同じ時間をかけてひとつひとつのスキルを順に習得する場合よりも、はるかに大きな成果が得られるという。

効果的なインターリーブには、それぞれのスキルをそれぞれの「位置」につかせる効果があるとビョーク氏は話す。「ある情報を他の事柄と関連付ける形で習得すると、はるかに大きな学習効果がある」。

(ただし、関係のない技能を混ぜることは意味がない。テニスのサーブを練習するときに、シンクロナイズド・スイミング、ヨーロッパの都市、Javaプログラミングを混ぜてもだめだ。)

さらにビョーク氏は、学習を行う場所についても指摘する。学んだ場所と同じ場所でその情報が必要になる場合はそこで学習してもいいだろうが、寮の部屋や事務所や図書館の2階でない場所でも情報にアクセスしたい場合は、学習する場所を変えるほうがいいという。
以上のようなことから、ビョーク氏は、授業の最中にノートを取るのではなく、授業の後でノートを取ることを勧める。授業の情報を意識的に思い出すことは、単に黒板を書き写すよりも効果的だからだ。苦労すればするほど学習効果も上がるのだ。

「人々は、学習とは自分の記憶のなかに何かを構築していくことであり、忘却はその築いたものを失うことだと考えがちだ。しかし、ある面から見ると、その反対が正しい」

何かを学習すれば、実際にはそれを決して忘れない。子ども時代の親友の電話番号を思い出せるだろうか。たぶん無理だろう。しかし、思い出す機会が与えられれば、新しい7桁の番号を覚えるよりも、古い電話番号のほうが短時間でしっかりと記憶にとどめられることを、ビョーク氏は明らかにした。古い電話番号は失われたわけではなく、あなたの中のどこかに生きているのであり、単に思い出すことが難しいだけだ。そして、われわれは「忘れること」を「学ぶこと」の天敵のように思っているが、それはある意味で間違いなのだ。この2つは一種の共生関係にあり、実際には忘れることは記憶の手助けをしている。

「人には無限の記憶容量があるので、それを全部思い出したら完全な混沌になってしまう」とビョーク氏は説明する。「あなたが住んだことのある全ての家の、全ての電話番号を覚えている状態を想像してみてほしい。いま住んでいる所の電話番号を誰かに伝えるためには、この長いリストのなかからソートしなければならないわけだ」

そのかわりに、われわれは古い電話番号を忘れる。あるいは、少なくとも、現在の番号が容易に引き出せる程度に、「記憶の下のほうに」沈めてしまう。敵だと思っていた忘却は、「遠いところにいる協力者」に近い存在だったのだ。




以下、原文と西村の註

Unfortunately, learning through book osmosis doesn't make the learning strategies list. Taking notes during class? Topic-focused study? A consistent learning environment? All are exactly opposite of the best strategies for learning.
残念ながら、本から少しずつ知識を手に入れるのはいい学習法とは言えない。授業中ノートをとる? ひとつの単元を集中的に勉強する? 良好な学習環境? これらはいずれも「もっとも効果的な学習法」の対局にある。

I recently had the good fortune to interview Robert Bjork, the director of the UCLA Learning and Forgetting Lab, a distinguished professor of psychology, and a massively renowned expert on packing things in your brain in a way that keeps them from leaking out.
It turns out that everything I thought I knew about learning is wrong.
First, he told me, think about how you attack a pile of study material.
“People tend to try to learn in blocks,” Bjork said. “Mastering one thing before moving on to the next.”
「人間にはひとかたまり(1単元とか)ずつものごとを覚えようとする傾向がある。まずひとつをマスターしてから次へ進もうとする。」とビョーク氏は言う。

Instead of doing that Bjork recommends interleaving. The strategy suggest that instead of spending an hour working on your tennis serve, you mix in a range of skills like backhands, volleys, overhead smashes, and footwork.
代わりに、ビョーク氏はインターリーブ(挟み込み)を勧める。その方法はこうだ。テニスのサーブ練習に1時間もかけていないで、間にバックハンドやボレー、オーバーヘッドスマッシュ、フットワークといった一連の練習をいれることだ。

“This creates a sense of difficulty,” Bjork said. “And people tend not to notice the immediate effects of learning.”
Instead of making an appreciable leap forward with your serving ability after a session of focused practice, interleaving forces you to make nearly imperceptible steps forward with many skills. But over time, the sum of these small steps is much greater than the sum of the leaps you would have taken if you’d spent the same amount of time mastering each skill in its turn.
Bjork explains that successful interleaving allows you to “seat” each skill among the others. “If information is studied so that it can be interpreted in relation to other things in memory, learning is much more powerful,” he said. There’s one caveat: Make sure the mini skills you interleave are related in some higher-order way. If you’re trying to learn tennis, you’d want to interleave serves, backhands, volleys, smashes, and footwork — not serves, synchronized swimming, European capitals, and programming in Java.
Similarly, studying in only one location is great as long as you’ll only be required to recall the information in the same location. If you want information to be accessible outside your dorm room, or office, or nook on the second floor of the library, Bjork recommends varying your study location.
同じように、いつも決まった場所で勉強することは最初に学んだ場所の情報を思い出すことがその学習に必要な場合に限り有効であると言う。いつもの、寮の部屋とか、研究室とか、図書館の人目につかない2階のような場所ではないところで勉強したいときは、そこを勉強の場所にすることを薦めている(いろいろな場所で勉強することを薦めている)。
Interleaving and varying your study location will help whether you’re mastering math skills, learning French, or trying to become a better ballroom dancer. A somewhat related phenomenon — the spacing effect, which was first described by Hermann Ebbinghaus in 1885 — will also help.
インターリーブや勉強の場所を変えることは、数学をマスターするときにも、フランス語を習得するときにも、社交ダンスがもっとうまくなりたいときにも役立つだろう。幾分関連した現象として、分散効果がある。分散効果は、1885年ヘルマン・エビングハウスが最初に言及した。
*註:分散効果:人間や動物は、短期間に繰り返して学習するよりも、長期間にわたって学習した方が、効率的に学習内容を記憶できる。
“If you study and then you wait, tests show that the longer you wait, the more you will have forgotten,” Bjork said.

But here’s the cool part: If you study, wait, and then study again, the longer the wait, the more you’ll have learned after this second study session. Bjork explains it this way: “When we access things from our memory, we do more than reveal it’s there. It’s not like a playback. What we retrieve becomes more retrievable in the future. Provided the retrieval succeeds, the more difficult and involved the retrieval, the more beneficial it is.”
しかし、これにはすばらしい側面がある。学習してから時間を空け、復習した場合、空けた時間が長ければ長いほど復習後には多くのことを覚えているというのだ。ビョーク氏はそれをこのように説明する。「私たちが記憶から何かを取りだそうとするとき、わたしたちは、それが記憶の中にあることを明らかにしているだけではないのです。これは再生とはちがうのです。私たちが記憶から取り出したものは、その後は、もっと楽に取り出せるようになるのです。もしこの取り出しがうまくいけば、その取り出しが困難で複雑であればあるほど、大きな利益をもたらすのです。」
Note that there’s a trick implied by “provided the retrieval succeeds.” You should space your study sessions so that the information you learned in the first session remains just barely retrievable. Then, the more you have to work to pull it from the soup of your mind, the more this second study session will reinforce your learning. If you study again too soon, it’s too easy.
こ こで注意すべきは「もしこの取り出しがうまくいけば」と言う条件がついていることだ。あなたが最初の学習から復習までの時間を空けるとき、その長さは最初の学習で得た情報が少しは思い出せる程度の長さにしておくべきだ。あなたの濃霧のような記憶から情報を取り出す作業が大変であればあるほど、復習はすばらしい学習効果をもたらすだろう。あまりに早く復習するのは、簡単すぎて(意味がない)。
Along these lines, Bjork also recommends taking notes just after class, rather than during — forcing yourself to recall a lecture’s information is more effective than simply copying it from a blackboard. You have to work for it. The more you work, the more you learn, and the more you learn, the more awesome you can become.
こういうわけで、ビョーク氏は、また授業の最中にノートを取るのではなく、授業の後でノートをつくることを勧める。授業の情報を思い出すことを自分に強いることは、ただ黒板を写すより効果的だ。この作業に時間を割くべきだ。これを実行すればすればするほどよく覚えるし、よく覚えれば覚えるほど、きみはすばらしい存在になれるのだ。
“Forget about forgetting,” said Bjork. “People tend to think that learning is building up something in your memory and that forgetting is losing the things you built. But in some respects the opposite is true.”
See, once you learn something, you never actually forget it. Do you remember your childhood best friend’s phone number? No? Well, Bjork showed that if you were reminded, you would retain it much more quickly and strongly than if you were asked to memorize a fresh seven-digit number. So this old phone number is not forgotten — it lives somewhere in you — but recall can be a bit tricky. And while we count forgetting as the sworn enemy of learning, in some ways that’s wrong, too. The two live in a kind of symbiosis in which forgetting actually aids recall.
“Because humans have unlimited storage capacity, having total recall would be a mess,” said Bjork. “Imagine you remembered all the phone numbers of all the houses you had ever lived in. When someone asks you your current phone number, you would have to sort it from this long list.” Instead, we forget the old phone numbers, or at least bury them far beneath the ease of recall we gift to our current number. What you thought were sworn enemies are more like distant collaborators.
「人には無限の記憶容量があるので、それを全部覚えていようものならたいへんなことになってしまうだろう。」とビョーク氏は説明する。「あなたが昔住んだ家の、電話番号を全部覚えているとしよう。現在の電話番号を誰かに聞かれれば、この長いリストからその番号を検索しなくてはならないだろう。」ところが、現実の私たちは、古い電話番号は忘れている。あるいは、少なくとも、私たちが現在の番号に与えた思い出しやすさとは遠く離れたところに古い番号を温存しているのだ。敵だと悪態をついていた相手は、実は遠くにいる協力者のようなものなのである。

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