「学力中位以下層を頑張らせるのは難しい」のはなぜか。


問四
傍線部②に「学力中位以下層を頑張らせるのは難しい」とある。筆者は、なぜ「学力中位以下層を頑張らせるのは難しい」と言うのか。その理由を本文中から抜き出せ。

  しかし、学力中位以下層を頑張らせるのは難しい。幕末のころから使用された教育という言葉は、まずもって松下村塾でおこなわれたような英才教育を意味していた。たしかに英才教育であれば、ミッションが具体的で、被教育者のモチベーションもはっきりしている。学力上位層には、モチベーションが自成的に生まれやすい。
  それとは真逆に、学力がまったく欠如する層にも意外とモチベーションが生まれやすい。学力が余りに低ければ、職につけない、職につけても学力不足のため人並みにできない、社会生活に支障がでるなど障害が実感できやすいからである。本人に教育の必要なことが自覚される契機があるからである。いま東京都などでは不登校経験者や中退経験者などがもう一度チャレンジする「エンカレッジ・スクール」を開校し、かなりの成功をおさめている。ここには、学力上とはちがった内容だが学校や教師にミッションがあり、生徒もなんのために勉強するかの自覚があるからである。
  困難なのは、学力中位層、中の下位層であるモチベーションも目標もそれほどない。とはいっても学力がそこそこだから差し支えが生じるという実感にもとぼしい。放置すれば、モチベションは生まれにくい。しかし、さきほど述べたように、日本の強みがすぐれた中間層の厚みにあったことを考えれば、学力中間以下層の学力や資質を高めることは、単に学力の世界上位めざすことそれ自体ではなく、人材育成の要としてきわめて大事なことなのである。



「学力中位以下層を頑張らせるのは難しい」「困難なのは、学力中位層、中の下位層である」と2回繰り返された後に、答えらしい表現が現れる。

「モチベーションも目標もそれほどない。とはいっても学力がそこそこだから差し支えが生じるという実感にもとぼしい。」
が答えと思われる。続く「放置すれば、モチベションは生まれにくい。」まで書き抜いてはならない。ここは、「理由」ではない。

ここで、筆者は、「勉強しない層、全般」を定義している。
この層が、日本の今を、そして、将来を担う人たちではないのか、と論は進む。



問五
傍線部③に「輪切り選抜システムによる勉強ノン・エリートの勉強加熱システム」とある。
1「輪切り選抜システム」とは、どのようなものか。本文中の語句を用いながら説明せよ。
2「勉強加熱システム」は、「勉強ノン・エリート」をどのように仕向けることになると筆者は言っているか。
本文中の語句を用いながら説明せよ。


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