高校国語記述演習8 解答例


「世界史の臨界」九州大学

問1 傍線部A「ヨーロッパからの自立の方途が、実は世界のヨーロッパ化を最終的に決定づけることになった」とあるが、そう
なるのはなぜか、その理由を六十字以内で述べよ。

自立のための「近代化」は、
ヨーロッパの組織条件に適応するために
自らを新たに構成し、ヨーロッパの一員となることにほかならなかったから。


問2 傍線部B 「自明性は往々にしてありうべき問いを封殺し」とあるが、そうなるのはなぜか、その理由を簡潔に述べよ。

自明性は事態を当然とみなすことで、
それを絶対化し、
新たな疑問を生み出さないから。


問3 傍線部C 「だとしたらたとえば「アジアの自己主張」(といったものがあるとして)とは、いったいどういうことになるのだ
ろう」とあるが、著者は、それが「どういうことになる」と考えているか、簡潔に述べよ。

自らの主張を正当化するために、
自らが否定しようとしているヨーロッパ由来の概念を使うしかないという身動き
のとれない状態になると考えている。


問4 傍線部D 「彼らにはかつて一度も「自由」の経験などなかった」とあるが、それはなぜか、その理由を簡潔に述べよ。

ヨーロッパによる植民地化以前には自在さがあるがゆえに、
「自由」という概念など必要なかったし、
また
植民地化されるてからは、「自由」などあるはずもないから。


問5 傍線部E 「現在の世界のいわば既決性」とあるが、具体的にはどういうことか、

現在の世界を構成する、
概念もシステムも地域区分さえも、
みなヨーロッパにより自明の前提として与えられてきたということ。


問6 傍線部F 「だからいま「歴史の終り」が語られるとしても何の不思議もない」とあるが、なぜ?

世界のすべてがヨーロッパ化されたということは、
ヨーロッパが普遍的な世界となったということである。
それは、
固有のヨーロッパが世界となっていくという
歴史が目的を遂げ、完結する
ことだから。


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