教育再生実行会議の提言


大学入試改革を検討している政府の教育再生実行会議(座長・鎌田薫早稲田大総長)は21日、大学入試センター試験を廃止し、新たに「達成度テスト(仮称)」の創設を提言する方針を固めた。

 レベルや目的が異なる「基礎」と「発展」の2段階の試験を設け、いずれも高校在学中に複数回受験可能とすることを求める。近く安倍首相に提言し、文部科学相の諮問機関、中央教育審議会がテストの実施時期や運営体制などを検討。5年程度先をめどに導入される見通しだ。

 実行会議では、センター試験を手直しした新テストと、高校生の基礎学力を把握する試験を別々に導入する方向で検討を進めてきた。これに対し、「高校生の負担になり、現場が混乱する」との異論があったため、「達成度テスト」として一本化し、大学入試のあり方を抜本的に見直すことにした。以上、読売新聞 10月22日(火)配信



情報が断片的で要領を得ないが、HPにある、わずかな資料だけは読んだ。

「達成度テスト(仮)」は基礎と発展のふたつのテストからなると言う。

「基礎テスト」
① 高校での学習達成度を把握し、指導改善に生かす→ただの学力テスト?
② 高校在学中に複数回受験できる仕組みとする→受験できるとは?
③ 推薦・AO入試の基礎学力判定に使用する→②の説明にはなる
④ できるだけ多くの高校生に受験させる→どういうこと?
⑤ 高校卒業資格や大学入学資格とはしない→③と矛盾しないか

「発展テスト」
① 学力は点数表示ではなく、達成度の段階表示とする
② 複数回の挑戦を可能とする(検討中)
③ 結果は各大学の求める学力判定に使用する
④ 面接・課外活動実績と併用して合否判定を行う
⑤ 各大学で、受験の「基礎資格」としての使用を勧める
→二次試験を行う大学と行わない大学に分かれるということ?

教育再生実行会議の「再生」の意味がわからない。教育が、いつ生き生きとしていたというのか。私たちの多くは、高校の学力も身につけることなく、高校を卒業したし、して来ている。「実行」の意味もわからない。あなたたちは「実行」しないから。

各大学が独自に入試をやればいいと思う。学力重視も人品骨柄重視もバカロレアのようなスーパー論述試験でも、大学に任せればいいと思う。「達成度テスト-発展」はいらないと思う。センター試験が必要ないのと同様に。
しかし、私立の三科目入試、二科目入試(最近では1科目入試もある)は、やめて欲しい。5科目を基本として欲しい。

そもそも、入試などやっている状況ではないとも思う。会議の資料(参考1)には、平成25年平均志願倍率;大学1.16,短大0.88という数字が出ている。わずかしかいない子どもたちを選り分けて、差別して、おとしめて、何が楽しいのか。

「達成度テスト-基本」は、(「高校卒業資格や大学入学資格とはしない」なんて言ってないで、)高校卒業資格・大学入学資格にすればいいと思う。これを実施すれば、卒業できない子が大量に出る。これは、たいへんなことだと、高校生の学力検査などやってる場合じゃないと、有識者たちにもわかることだろう。

我が国を覆っている「教育の閉塞感(いじめ問題も含む)」は、教育の不平等(制度が個人主義を管理できていないこと)から来ていると思う。中3に高校数学ⅡBを教えるような狡(ずる)がまかり通っているからだと思う。こうした学校を進学校と呼ぶが、重要なのは、これらの学校が、勉強でつまずいている子をすくい上げて難関大に入れて見せているわけではないということだ。彼らのやっているのは、たぶん、教育ではない。


本当にいい制度を、もっと本質に迫る制度を考えて欲しいと思う。



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